48杯目 突然、健康になった話
カランコロン‥‥スナック「朝井」へようこそ。48杯目のお読み物をお届けします。
今日は長めだったり重めだったりする読み物の三本立てです。
【本日のおしながき】
・同期と飲んだ
・祖母が死んだ
・ものすごく健康になっててびっくり
◆同期と飲んだ
私は新卒で一度出版社に入っていて、5ヶ月で辞めているのですが、そのときの同期が自分含めて5人いまして。たった5人の同期で、3か月くらい狭い部屋に詰め込まれて研修をしていたので、仲良くな……ると思うじゃん? 当時の私の感覚としては、正直そこまで仲良くはなってる感じはなかったんですよね。なんといっても、全員タイプが違いすぎて。構成としては男1人、女4人だったので、女4人で話すこともそれなりにあって(男1人がハブられていたわけではないよ)。
女4人のうち、2人がすごくギャルでした。なんなら、その2人のうちの1人は大学生のときに当時「赤文字系」と言われるジャンルでそれなりに人気だった雑誌の読者モデルをしていました。それくらいギャル。ちょっと住む世界が違うなっていう存在。その読モのSちゃんと、もう一人のギャルのYちゃんがやっぱり必然的に仲良くなっていて、ギャルではない私ともう一人のMちゃんが2人で話すことが多かったわけです。でも、そのギャルではないMちゃんと私がものすごく気が合うかというと、別にそうでもなく。合わないわけではないんだけど、なんかこう、ぴったりくるわけでもないみたいな微妙な存在だったんですよ。なんというか、同期のみんなのことは嫌いなわけではないが、私の目線では、仮に学校で同じクラスにいたら、男1人の同期含め、全員誰とも話さないまま1年を終えていただろうな~、という人たちでした。(逆に、ギャルのSちゃんとYちゃんは同じクラスにいたら同じグループになってそう)
つまり、同期と一緒にいるのが、全然楽しくなかったんですよ! こう書くと嫌いだったみたいに見えちゃう! 違うんだ、嫌いってわけではなくてだな……。
私は昔から、「人として合うわけではないのに一緒にいなければならない関係性」というのがとても苦手で。そんなことするくらいなら一人でいたいのに、一人でいると惨めに見えるからそうするわけにもいかず、騙し騙し人と関わらなければならない、という空間がとても嫌でした。学校のクラスでのグループ行動が最たる例ですね。あれって凶悪なシステムで、たいていがクラス替えのタイミングで最初に席が近かった、とか、背の順が近かった、とか、そういうどうでもいいきっかけでグループが発足するんですよ。もう、近い場所にいるからとりあえずグループになっておこう、みたいなノリで発足する。「最初に席が近かった」パターンでは苗字が近い人同士が集まるため、「わたなべさん」とか「のざきさん」とかと同じグループになった記憶がない。「あさいさん」である私は、「いのうえさん」とか「かとうさん」とかとグループになりがちなんですよね。当然、だんだんお互いの性格がわかってきて、「あ、合わないかもな」と内心思っても時すでに遅し。「同じグループ」になってしまった以上、次のクラス替えまでそのグループで一緒に過ごさなければなりません。ああ凶悪。そんな、席が近かったくらいの理由で気が合うわけないのにね。
で、まあ、なんというか、新卒で入った会社の同期に対しても、その感覚を抱いていたのです。確かに同じ出版社を志したという点では共通項があるわけですが、ファッション誌や美容誌を志望してたギャルと、情報誌や実用系雑誌を志望していた私とでは、同じタイプの人間なわけがない。
そうそう、今でも覚えている恨み節をここに書き散らしましょう。ギャルの2人のうちのどちらか(たぶん読モのほう)が、合コンをしようと言ってきたことがありまして。