46杯目 平成のバラエティー番組の話とか
カランコロン‥‥スナック「朝井」へようこそ。46杯目のお読み物をお届けします。
【本日のおしながき】
・お知らせなど
・平成のバラエティーを今見たら……の話
・腹立たしかったこと
・東村アキコさんの持つパワー
・嗅覚が消えた3週間
・シメのラーメン(の話はしない)
◆お知らせなど
「ソロ活女子のススメ」は次回が最終回です!
U-NEXTのほうではもう最終回が配信されているのでU-NEXT会員ならば観ることができるのですが、結構ちゃんと最終回っぽいんですよね。しんみり来る感じで、ちょっと泣けるかもしれない。というか私はちょっと泣いた。自分の書いた本がドラマ化された人で、あの感じのラストシーンを作られて泣かない人なんかいるのかな。いないだろ…。
で、ちゃんと最終回っぽいけど、これでシリーズが全部終わりかどうかは特に何も言われていないし、決まってもいないと思うけど、シーズン5で完全に終わりです、と言われてもおかしくない終わり方です。2021年から毎年ずっとやってくれていたドラマ、シーズン6はもうないのかもしれない。永遠にやるものでもないし、いつか終わるのだとは思っていたけど、終わっちゃったら結構悲しい。
まだ観たい、シーズン6もやってほしい! の声をぜひ! ハッシュタグと公式アカウントへ届けるように、お願いします!
もうたぶん次の号が出ているのですが…、、、「銀座百点」の話。

無料でもらえるからなのか、結構すぐなくなっちゃうらしい。
王子サーモン(サーモンと生ジェラートの店)にはまだたくさんありました。2階でジェラートとスモークサーモンを食べながら読む遊びオススメ🐟🍨
この雑誌で書けたのはかなり嬉しくて、ある程度の活躍をしていないと書けない雑誌なのです。
実は、以下のリンクの下のほうを読むと、1冊354円で過去の号を取り寄せることもできると書いてあるので、興味がありましたらぜひ。
◆平成のバラエティーを今見たら……の話
最近、日テレが突如として平成のバラエティー番組のリバイバル企画をした。
「マジカル頭脳パワー!!」と「THE夜もヒッパレ」と「速報!歌の大辞テン」。当時よく観てた番組が全部日テレだったことにびっくり。土9のドラマも観てたから、あの頃の私、日テレしか観てないじゃん。気になって調べてみたら、「伊東家の食卓」も「投稿!特ホウ王国」(Mrマリックとかエスパー伊東のやつ)も「進め!電波少年」(猿岩石のやつ)も日テレだった。こわ。当時の平成キッズたち、一生日テレ観てない??? 「いきなり!黄金伝説。」(テレ朝)で一か月一万円生活を観るときしかチャンネル変えてないけど、大丈夫そ?
さっそく話がそれてしまったけど、ともかく、日テレの平成リバイバル番組たちをいそいそとTverで観た。というか、この企画が発表された頃から楽しみにしていたのに、放送当日にはいつもの通りすっかり忘れていたので結局リアルタイムでは観られなかったというね。ありがとう配信文化が発展してくれて。
「マジカル頭脳パワー!!」、あれは所ジョージのすごさを楽しむ番組だったと思うのだけど、2025年版を観ていてちょっと野暮なことを思ってしまった。……もしかして、所さんを“食わない”キャスティングしてない??? なんかこう、所さん以外のタレントたちが軒並み、「平成のおバカタレント」をやっていたんですよ。ヘキサゴンを観たいわけじゃないんだぞ、こっちは!と言いたくなった。いや、でも、よくよく思い返せば当時もこんなもんだったような気もする。当時のテレビって、「おバカ=面白い」の図式が間違いなくあったし、その中で異様な精度の高さで正解を繰り出していたのが所さんだったからこそ、有象無象のおバカ面白の中で際立っており、彼はお茶の間のスターだったわけだ。
いわゆる「おバカ」を素でやっている人もいれば、芸人さんとかは正直ちょっと狙ってやっていたと思う。あなた本気出せばもうちょっと答えられるでしょう、と、なんとなく透けて見えた。座長・所ジョージと、もう一人の看板である加藤紀子を目立たせるムーブをしている……!と直感的に思ってしまった。例えば誰かが不正解をしたとき、司会者は「どうですか? 所さん」と聞く。所さんが「こんなの当たり前でしょう」顔でさらりと答える。明らかな演出として、「所さんかっけー!」に見せるやつ、をやっていた。いや、あの頃の「マジカル頭脳パワー!!」を再現するというコンセプトにおいて、それは大正解です。それでいいんです。でも同時に、ああ、これが、時代が変わるってことなんだな、と切なくなったのだった。
あの頃と決定的に違うのは、所さんくらいすごいテレビのクイズスターを、今の私は他に何人も知っているんです。もしここに、カズレーザーや伊沢拓司がいたら、勝っちゃうよね、所さんに。彼らのほうが若いし、たぶんそもそも所さんより頭いいんじゃないか。私たちは所さんが負けるところなんて見たくないし、となるとカズレーザーや伊沢をキャスティングすることはできない。こんなの、少し考えたらわかることなのに、私があまりにも「マジカル頭脳パワー!!」を神格化していたのか、企画が発表された段階では思いも至らなかった。2025年版を観て、なんか、「あっ…」と思っちゃったね。悲しいものです。マジカルの場で彼らを戦わせて、案外いい勝負をしたら面白いんですけどね。
続いて、「THE夜もヒッパレ」の話。芸能人カラオケ大会のようなこの番組、どういう番組か記憶があいまいになっていたのですが、そうそう、好きなアーティストが好きなアーティストの歌を歌うあの感じが面白かったんだよな、と観ながら思い出しました。今回はわりと最近の流行りの曲を取り上げていた。多分、後述する「速報!歌の大辞テン」との差別化のためだと思う。おおむね楽しく観ることができたのだが、それにしてもさぁ、令和の歌、難しすぎるだろ……。Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は多分キーを下げて歌っていた気がするし(絶対音感ではなく“ふんわり音感”なので自信はない。違和感があったので多分キー低かったはず‥)、YOASOBIの「アイドル」は音外しまくっていたし、Adoの「唱」はなんか全然リズムが合ってないのをノリでなんとなく誤魔化しており、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は本業歌手じゃない人が順番にわちゃわちゃ歌っていくスタイルでなんとなく許されようとしていた、気がする。いや、わかる、わかるよ。どれもこれも難しいもんね……。歌ってたタレントさんたちは、絶対、決して歌が下手な人たちじゃないはずなのに。これが平成の歌だったら、もっと「歌うま~い!」になってた人たちだよ、みんな。この番組、当時は本業歌手の人たちがたくさん出てた気がするんだけど、今回の出演者に本業歌手の人が少なかったのって、「難しすぎて歌えません」ってなるのを避けるため……? などと邪推してしまったのだった。それくらい、令和の歌はどれもこれも、人が歌う前提で作られていないと思う。作り手の人たちは反省してください。あなたたちは歌が上手すぎます。
「速報!歌の大辞テン」については、配信で観たらダメだったかもしれない。平成の曲と昭和の曲を交互に紹介していくシステムなのだが、私はほとんどの昭和の曲がわからないため、昭和の曲のターンだけタタタタッと画面をタップして、早送りしてしまったんですよ。いや~、情緒がないですねえ。
そこに早送り機能があるなら、使ってしまうのが人のサガ。でも、それじゃあね、ダメだよね。あの当時テレビで観ていたとき、(昭和の曲はわからない! 早く平成のターンになって!)と思いながら観ていた気持ちが鮮明に蘇りました。リアルタイムで観てると当然早送りはできないのだけど、だからこその、わびさびがね、あったんだなぁ、と思いながら、画面をタタタタッとタップしましたとさ。わびさびと頭でわかっていてもね、そこに早送り機能があれば使うよ、わたしゃ。
◆腹立たしかったこと
日がたったことで怒りもすっかり薄れてはいるのだけど、今月の頭に私はそれはそれはムカムカと怒っていた。美容院でとある雑誌を見て、たまたまその雑誌に私の父のインタビューが載っていたことに端を発する。その雑誌は「昭和」についてがテーマであり、昭和に詳しい父がここに出ていることには何も違和感はない。
怒っていたのは、