31杯目 飲食店の口コミサイトを読み解く方法

今回ご紹介した方法は、かなり役に立つと思います!
朝井麻由美 2024.01.23
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カランコロン‥‥スナック「朝井」へようこそ。31杯目のお読み物をお届けします。

あけましておめでとうございます、ですね。(今さら)

年明けから中旬までさっそくロケがあったり、その後すぐに胃腸炎になったりですっかり配信が遅くなってしまいました。。。もっと早く新年のご挨拶をしたかったのですが、無念。。。

【本日のおしながき】

・お知らせなど

・誕生日だぞ

・本日のおつまみ

・「本」と「推し」の話

・飲食店の口コミサイトとの付き合い方

・シメのラーメン

◆お知らせなど

皆さん、「二軒目どうする?」の新年のおつまみさん集合回は観ていただけましたか? まだの地域の方もいらっしゃるのかな? どうなんだろう。今回もおつまみさんの地方ロケプレゼンがありまして、私は静岡を担当。そのときの現地ロケで食べたおでんがおいしくておいしくて、冷凍のものを買ってきているのです。

朝井麻由美@ドラマ『ソロ活女子のススメ』原案
@moyomoyomoyo
静岡駅にある「海ぼうず」さんのおでんがめちゃくちゃおいしくて、ロケの後にさらに持ち帰りして帰りの新幹線でも食べましたw漁港で買った食べるおだしもおいしい!
冷凍のも買ったので、おでんをツマミに日本酒を飲む配信をインスタの個人アカウントで近々やりたいなと思ってます🍢🍶 #二軒目どうする
2024/01/07 01:57
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そのおでんを食べながらのインスタライブ配信をしたいと思ってまして、

1/26(金)の夜20時~

こちらの時間でやろうかなと! 基本インスタライブは事前告知なしで適当にやる派なのですが、せっかくなのでメール登録してくださっている方々には事前にお知らせさせていただきました。これ、おつまみさん回オンエアの一週間以内くらいとか、本当はもっと早くやりたかったんだよ~! 体調崩してたせいでできなかった;;

◆誕生日だぞ

ちなみに、1/28は私の誕生日です! みんな、その1/26(金)のインスタライブ配信で祝ってくれよな! あと、かねてよりやってみたかったAmazonほしいものリストも作ってみました。Amazonのアカウントさえもっていれば、ポチッと押すと、私のほうに自動的に商品が届くみたいな、プレゼントを贈るのに便利なシステムです。

ときどき変なのも混じってますが、だいたいお酒とツマミです。お酒がワインばっかりなのは、日本酒はいっぱいいただくから、たまにはワインを開拓したい‥みたいなあれです(笑)。

こういうの初めてやってみるからドキドキ‥‥。買ってやってもいいぞ!って方がいましたら嬉しいです!!

◆本日のおつまみ

先ほどのAmazonほしいものリストに載せたおつまみの中に、伍魚福ってお店が出しているものがいくつかあるのですが、私、この伍魚福に絶大な信頼を寄せているのです。以前、ここの一夜干し焼きイカをメルマガで紹介したと思うのですが(たぶん…記憶があやふやですが)、その後、ナチュラルローソンにて、伍魚福の「うま辛明太子チーズ包み」を発見。これがまたおいしくておいしくて、少しずつ食べようと思っていたのに、空けたその瞬間に魔法のようになくなったのでした。

なんかここの店のオンラインショップの評価は低いですが笑、ちゃんとおいしいです!

伍魚福のツマミは、一夜干し焼きイカと、この明太チーズしか食べたことないですが、きっと他のもおいしいんじゃないかと思っています。

◆「本」と「推し」の話

「生活フォーエバー」という本がほしくて、わざわざ青山ブックセンターへ足を運んだ。というのもこの本、個人が小さな出版社のようなことをして作っている本で、どこの本屋にも置いているわけではないからだ。青山ブックセンターは、この本が置いてある店のひとつ。いくつかの書店にだけ置かれていて、そういう店にはこの本を「いい」と思った書店員さんがいて、仕入れてくれているわけだ。一番早いのはそういった書店がやっているネットショップで買うことだけど、送料が高くつくのが嫌だ。1万円以上なら無料、とかいう店もあったけど、本で1万円以上って、「生活フォーエバー」だけがほしい今この状況で、1万円分のほしい本を考えてカゴにつっこむのは、ちょっとしんどい。

そういうわけで、たまたま先日渋谷に行く予定があったタイミングで青山ブックセンターへ寄り、無事手に入れることができた。本ってこういうアイテムになっていくんだろうな、と思いながら、レジでSuicaをピッとした。

本が売れない。

私が社会人になる頃、15年ほど前にはもうすでに言われていたことで、それでも15年前のほうがまだ売れていたほうだろう。

とはいえ未来に光など見えないことは誰でもわかっていたあの頃、出版業界に狙いを定めて就職活動をする人なんか、「それでも仕事はなくならない」と楽観的に考えていた愚か者か、単なる華やかかつ個性的なところに身を置きたいだけの考えなしか、それしかできることがない残念な奴か、のどれかだろう。私は全部に当てはまる。で、今。仕事がなくなる、とかなり強烈に思っている。

仕事というのは、どのジャンルにも「施し」的なものが存在する。さして能力がなくても、その人が食っていくために誰かが仕事を与えるわけだ。無理やり作り出されている仕事のための仕事。施しの仕事。業界に体力がなくなるとたちまちその「仕事」は雲散霧消する。今、出版業界、というか、Webも含めたテキストコンテンツ業界は、余計な仕事が削ぎ落とされていると思う。10年くらい前に様々な企業が進出していた「オウンドメディア」(出版社やWebメディア会社が運営するサイトではなく、例えば飲料メーカーなど、メディアと全く関係ない企業が自社で作るサイト)なんてもうほとんどなくなってしまった。オウンドメディアはどこもわりと原稿料がよかったのだけど、もう8割くらいが閉鎖か休止したと思う。Facebookの友達まで公開の投稿で、同業者が「5年後には専業で食っていけるライターは今の半分になっていると思う」といった趣旨の投稿をよくしている。5年後どころか、今もうすでにそうなっていると思う。第一、私もそもそももはや専業とは言えない。メディア出演の仕事が占める量のほうが多い。

「生活フォーエバー」という本の存在を教えてくれたのは、編集者のNさん。著者は歌人で、エッセイの中に、その各項目のエッセイ内容を表す短歌が挟み込まれている。アイディアがあまりにも面白いし、パラパラめくってみたら文章も面白いし、何より装丁がものすごくかわいい。ゆるいイラストと、少し分厚い紙で作られた表紙。丁寧に作られた渾身の一冊だというのがわかる。値段も税込みで2000円近くする。でも多分もう、本ってこういうのしか売れない。近くに置いておきたい宝物みたいな本。

実際、「生活フォーエバー」は個人が作った本が青山ブックセンターのような大きな書店に並ぶくらいには、口コミで広がってすごく売れている。

「こういう本を、丁寧にじっくり作りたいんだ。それも、出版社に企画を持っていって、取り次ぎを間に入れて本を売らなくても、自分一人で本って作って売れることに気づいちゃったんだよね。だから私は、自分のセレクトで売る小さな本屋+奥のスペースで宿屋を経営しながら、自分が作りたい人と作りたい本を丁寧にゆっくり作って、個人で本を売っていこうと思う。宿屋もやるのは、本だけじゃもうダメだから。観光客狙いで外貨を稼ぐ」

とNさんは言う。

そんなわけでNさん、今、何千万と借金して、地元の青森へ帰って事業を始めるために、準備している。たくましすぎるよNさん……。今の家賃がこうでこうで、もしここに10年住んだら、この借金と同じくらい支払うことになるんだよね、だから、宿屋にこれくらい人が入れば、10年で借金を返せる、とかなんとか。だから支払うお金は10年単位で見れば変わらないのだそうだ。

いずれにせよ、今までのやり方ではダメで、これからは、みんなにとっての「宝物」を作らなければならないのだと思う。「宝物」とは、そばに置いておきたいものでもいいし、この人のことを応援したい気持ちでもいい。番組や舞台やイベントなどであれば、それに触れる時間がどれくらい「宝物」であるかどうか。つまり、ひっくるめて「推し」ということだ。ものが溢れている上に、景気が悪くて物価が高い。そういうときに人がお金を払いたいのって、「推し」に対してでしかないと私は思う。私自身、どんなにその月の収入が苦しくても、大好きなMOTHER2のグッズは買っちゃうもんな‥‥。

皆さまにとっての「宝物」になれますように。

◆飲食店の口コミサイトとの付き合い方

よく、「おいしいお店はどうやって選ぶんですか?」と聞かれます。で、世の中の食べ歩き&飲み歩きインフルエンサー的な人たちは、「自分の足で探す」と答える人が圧倒的に多いです。二言目には「ネットの口コミはアテにならない」と。実際、いい加減な口コミも混ざっているため、飲食店の店主の多くは口コミを書かれるのをすごく嫌がるんですよね。特に食べログへの掲載を禁止していて、お店に入った際に「食べログに載せないで」と言われるケースもあります。だから、仲のいい飲食店さんへの手前、「ネットの口コミ、めっちゃ見ます!」と表立って言いづらいなんていう裏事情もあったりして。

でも私は、ネットの口コミをかなり「活用する」ほうです。「アテにする」ではなく「活用する」です。だって、自分の足で探すなんて、時間的にも数的にも限界があるじゃないですか。

それに、そもそものベースとして「店の外観から漂う“おいしそう感”を見分けられる」能力と、「どの街が全体的にレベルが高いか」といった前提知識がないと、はっきり言って打率は低くなります。これらの能力と知識は、多くの店を飲み歩いて身につくものなので、誰もが「自分の足で探す」が有効とは限らないのです。それに、なんかさ、「ネットはアテにならねえ! 自分の足で探す」って、「俺、しょっちゅう飲み歩いてるから」っていうほんのりとドヤ感がにじみ出てないですか? ツウぶらずに、使えるものはなんでも使いましょうよ。「アテにならない」と思うのは、単に使い方を知らないだけです。うまく使えばちゃんと参考になります。

「足で探す」なんて、それができたらカッコいいですが、そんなん夢物語ですよ。誰もがやり方を知ればすぐに打率を上げられるネットの「使い方」を知ったほうがいいですって絶対。

というわけで、私のやり方を教えます!

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