17杯目　言うほどじゃないかもと思って言えない話

カランコロン‥‥スナック「朝井」へようこそ。17杯目のお読み物をお届けします。

昨日の水曜日の定期配信に間に合わずすみません…！　つい先日、また「二軒目どうする？」のロケをしてきました。オンエアはもう少し先ですが、今回も絶品おつまみをご紹介するのでお楽しみに～！！

ロケのときに担当ディレクターさんから「先日のメンバー限定のオンライン飲み会にこっそり参加したかった（仕事で行けなかった）」と言われて笑いました。めちゃめちゃチェックしてくださっている……！

・おしらせなど

・本日のおつまみ

・言うほどじゃないかもと思って言えない話

・シメのラーメン

今日5/25の朝日新聞に載っておりました！（事後報告）

まだ掲載紙が届いていないので、私も見ていないのですが、朝日新聞を取っている方はぜひチェックしてみてください！　ネットでも読めます。

思い出の麺類について語る、みたいなコーナーでした。以前こちらのニュースレターでもご紹介した、ミートソースに納豆をのせるとおいしい、という発見をした原点となるお店でございます。なんというか、こういうご依頼をいただくのは嬉しいですね。「ソロ活」や「居酒屋」などテーマありきでお話する形ではなく、朝井という人間に麺を語ってほしい、という目的でのご依頼なわけで。ソロ活などのテーマにのっとった有意義な話をするわけでもなく、ただ単に麺のことを語っておくれ、という。ここまでお仕事頑張ってきてよかったなぁ、という嬉しさがあります。

街を歩いていてカルディを見かけたらスーッと吸い寄せられて買い物をする、という習性があります。一応、コーヒーの店だけど、コーヒーを買うわけではなく、なんかちょっといい感じのつまみを見つける目的で行くんですよね。最近ハマったのがこれ。プーパッポンカレーライス。カップ麺のような、お湯を入れて混ぜ混ぜするだけのあれなんですが、これがうまい。

よく思うのですが、ちょっとした「つらみ」を抱えている人が、その深刻さが少ないがゆえにその話をしづらいことってありませんか。すごく伝わりづらい書き方をしてしまった気がするのですが――

例えば、発達障害を抱えているけれど、そこまで強く困っているわけではない、とか、親が厳しくてＤＶっぽいこともされてきたけれど毒親と言うほどかと言われると多分そうでもない、とか、LGBTの要素が少しあるけれどそこまで深刻でもない、とか……。これ、全部私のことなんですけれどね。

働くことに支障をきたすとか、生活がままならないとか、メンタルの病気になったとか、わかりやすい不自由がある人と比べたら、自分の抱える問題は小さなもの……。でも、つらくないといったら、ちょっとつらい。なぜなら、この世界は多数派の中に入れた人があらゆる観点で生きやすくできているから。そういう、ちょっとした「つらみ」って、なんだか言いづらさがある。言うほどでもないのかも、でも、でも、むにゃむにゃ……、とよく思うのです。

「かわいそうな存在である」「不自由をしている」「れっきとした病人である」などの純然たる「深刻なしんどさ」がないと、「おおげさな……」と思われるんじゃないかと思って、何も言えなくなる問題ってありませんか？　以下、自分の具体例を交えて、こういう話をしていきたいと思います。