40杯目 謎のメモ

いつ、なんのために書いたメモなのか思い出せない
朝井麻由美 2024.10.31
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カランコロン‥‥スナック「朝井」へようこそ。40杯目のお読み物をお届けします。

先日はオフ会にご参加いただいた方々、ありがとうございました! チーム朝井のみんな、優しいし頼れるし最高すぎました。こんないい人たちに囲まれてハッピー!

【本日のおしながき】

・お知らせなど
・謎のメモ
・敦子ちゃんのとんこつ
・モバイルSuica最高
・人の悪口とジャンクフード的な笑い
・代行サービスのこと
・シメのラーメン

◆お知らせなど

11/2(土)の24:55~、「二軒目どうする?」の出演回です! 今回のゲストは最上もがちゃんですよ~。もがちゃんとはこのインタビューでお会いして以来でした。

もちろん、単なるインタビュアーとしてお会いしているので、もがちゃんは覚えていなかったと思いますが、相変わらず造形が美しくて、隣でずっと見つめてしまいました。眼福……。もがちゃん、小さな顔の中に美しいパーツが完璧に配置されていて、もはや芸術。

◆謎のメモ

the Letterの記事配信で書こうと思ったことをスマホにメモしているのだけど、メモしたときから日がたつと、一体何を書こうと思っていたのかがさっぱり分からなくなる。

例えば、最近のメモはこんな感じ。

・敦子ちゃんのとんこつ
・おじちゃんとおじさん
・スタバに行くという行為をしない
・起きないと死ぬって時以外起きれない
・正しさは毒のあるエッセイを殺す
・代行サービスのこと
・私の好きなももちゃんの話
・LUUPがない!
・多数派の無自覚、東京出身
・増田デビューした

何これ…。

いや、一応それぞれざっくりとは何の話かはわかるのだけど、ここから膨らませて何を掘り下げて書きたかったのかが、今となっては全然分からない。

この中だと特に、「スタバに行くという行為をしない」と、「起きないと死ぬって時以外起きれない」の2つが、何のことかさっぱりだ。

「スタバに行くという行為をしない」って、マジで何? 確かに私はスタバに行かないが、だから何なんだ。スタバに行かないことについて、一体何を物申したかったのだろう。

メモに書いた時点では、ある程度まとまった文章を書けそうな手ごたえがあったからメモしたのは間違いないのに、全然思い出せない!

私がね、世間の「メモをしろ」という風潮にノーと言いたいのは、これですよ。メモをしたところで、きれいさっぱり忘れるんですよ! メモなんてね、「私は真面目に話を聞いていますよ」のアッピールでしかない。印象がいいか悪いか、ただそれだけ。メモなんてしても忘れるから意味ないし、メモをして覚えていることは、メモをしていなくても覚えていることなの! メモ=媚び。

記憶って、感情が動いた瞬間が最も記憶に残りやすいらしいですよ。なので、メモをしながら覚える場合、そのメモを書きながら感激する必要がありそう。私の場合は、シングルタスクなので、メモをしているときは「メモをする」という行為に集中してしまうんですよね。だから感情がお留守になっていて覚えられないのかも。

閑話休題。

話をスタバに戻すと、私はスタバをいまいちエンジョイできないタイプの人間なので、困ってはいる。スタバで売っている飲み物が軒並み苦手なのだ。甘い。甘すぎる。たまに買ってみても一口で音を上げてしまう。ケーキやプリンなどの固形物の甘いものは好きなのだけど、飲み物がどうしてもダメ。そういう需要があったからなのか、ある時期からスタバにほうじ茶が売られるようになった。LINEギフトなどのちょっとしたプレゼントをもらって、チケットを使わないのももったいないからスタバに行くことがあるのだけど、そういうときにはほうじ茶の存在には助かっている。だが、同時にスタバに来てなぜ私はほうじ茶を…?と変な気持ちにもなる。それくらいあの空間にほうじ茶は似合わない。

スタバの新作に盛り上がれる人生を送りたかった。そういう人は、かわいいネイルをしてスタバの飲み物を持って手元の写真をSNSに載せている。羨ましい。

こういう話をしたかったわけではない気がするけど、今、私がスタバについて思うのはこれくらいだ。

◆敦子ちゃんのとんこつ

せっかくだから、わけの分からないメモに従って書いていこうと思う。

中学に入学して一番に仲良くなったのは敦子ちゃんだった。身長が同じくらいで、背の順で近くに並んでいたのと、大変整った顔の美少女だったので話しかけた。ほとんどナンパだ。ちなみに私は大学のときも、体育館で部活(バドミントン部でした)をしていると、いつも廊下ですれ違う2個上の先輩がいて、「可愛いから」という理由で話しかけて友達になってもらったことがある。我ながら顔が可愛い女子に対して積極的すぎる。

で、案の定、敦子ちゃんは結構モテていたのだが、本人が恋愛にまるっきり興味のないオタクだったので、何もないまま中学時代を終えていたと思う。そういうところも私と気が合った。

敦子ちゃんは漫画オタクだった。敦子ちゃんがいなければ私は少年漫画を読まないまま大人になっていた可能性すらある。漫画といえば「りぼん」しか知らず、少女漫画誌の「りぼん」と占い雑誌の「マイバースディ」だけを読んで生きてきた私に、敦子ちゃんは「ONE PIECE」を勧めてきた。そのときはまだナミをアーロンから助けに行くくらいのところで、一気に読み終わって、べそべそ泣いて、みかんが少し好きになったのを覚えている。まさかそれが今でも続く日本を代表する作品になるとは思ってもいなかった。また別のクラスメイトのちゃーちゃんに、「ONE PIECE」を気に入ったと話したら、「HUNTER×HUNTER」も読んでほしい、と言われて、これまた日本を代表する以下略。これ、25年くらい前の話なのだけど、今もまだ連載が続いているなんてね……。

つまり、「HUNTER×HUNTER」を読み始めたのも、敦子ちゃんの「ONE PIECE」がなければなかったことだ。勧められれば必ずハマってコミックスを一気に買う私に、敦子ちゃんはその後「封神演義」に「魔法陣グルグル」、「フルーツバスケット」と次から次へと漫画を勧めてくれて、そのどれもが大ヒットしているのだから驚く。もちろんこれらも全部コミックスを買い揃えたし、今でも持っている。

敦子ちゃんは「封神演義」に出てくる天化というキャラが好きで、今思えばあれが人生で一番最初に見た「限界オタク」だったと思う。いつも冷静でテンションが低めな敦子ちゃんは、天化くんのことになると訳の分からないテンションになっていた。「フルーツバスケット」にハマってからは、一緒に「花とゆめ」を買って、「フルーツバスケット」の応募者全員サービスのテレカを応募するなどもした。

私が敦子ちゃんのことを思い出すのは、これらの漫画を見たときだけでなく、初代ポケモンの話をするときもだ。ポケモンも一緒にやっていたのだが、敦子ちゃんは主人公に「とんこつ」という名前をつけていた。とんこつ。衝撃だった。「あつこ」とか「まゆみ」といった名前以外をつける発想が当時の私にはなかった。しかもとんこつ。なぜ。とんこつラーメンが好きな様子も特になかったのに。なぜとんこつなのかは本人に聞いたはずだけど、詳しい理由は忘れてしまった。

でも、とんこつという字面が可愛くて、それ以来、私はRPGで名前をつけるときに「たまご」とか「とりにく」とか食べ物の名前をつけるようにしている。

高校は別々になり、風の噂で大阪あたりに引っ越したという話を聞いたが、連絡も取らなくなってしまったため、今どうしているのかは分からない。フルネームで検索したこともあるけど、時期を変えて何度検索しても、それらしい人は出てこない。SNSとかやらなさそうだし、インターネットに実名を載せることもないようなタイプの子だから、解釈一致である。

これからもときどき、出てくるはずのない敦子ちゃんを探すために、私は検索するのだと思う。

◆モバイルSuica最高

少し前に使い始めたモバイルSuica、便利すぎてもう元に戻れません…。どうして今まで使ってなかったんだろう…。チャージするときにクレジットカードを使えるから、ポイントもつく! 今までちまちまと現金でチャージしてたの、大損だったな…。

領収書も電子で出せるみたいなので、確定申告もばっちりです。

◆人の悪口とジャンクフード的な笑い

テレビプロデューサーの佐久間さんのYouTube(ノブロックTV)で、福留さんとラランド西田の掛け合いをゲラゲラ笑いながら見ていたら、おすすめ欄にラランドのYouTubeが出てくるようになった。どれも結構面白くて、見まくっていたら、タイムリーにも数日前にサーヤが炎上してしまった。炎上した動画も消される前に普通に見ていたからびっくりだ。

ラランドのYouTubeは西田という奇跡のキャラクターありきで成り立っている悪口動画も多い。完璧超人のサーヤに対して、クズの西田という格差コンビをフルに使っている芸風だ。正直めちゃくちゃ面白い。フレンチのフルコースを食べた後に、家に帰ってから食べるカップ麺やマックのポテトのような「良さ」がある。

どういうことかというと、もう絶対ダメな感じなのに、西田があまりにもクズすぎて、西田に対してなら悪口を言っても許される感じになっているという構造だ。西田がどこまで素でクズなのかは知らないが、ラランドは西田こそが天才だと思った。the逆張り。お笑いファンからしたら今更感があるのかもしれない。それくらい西田が頭良すぎてびっくりする。

悪口をネタにするのはお手軽に面白くなりやすい。それと同時に取扱注意なのだが、

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